事務自動化ラボ

外注先ごとの支払通知書と振込データを作るスプレッドシート

毎月、複数の外注先やフリーランスに作業代を払う側の人のためのGoogleスプレッドシートのテンプレートです。

¥4,980買い切り・月額費用なし

BOOTHで購入する振込データだけなら総合振込データ作成シート(¥1,480)

毎月の流れ

下の画面は、架空の見本の値で実際に動かした時のものです。支払先と口座は最初に一度だけ入れれば、次の月からは明細を入れてメニューを押すだけです。写真は押すと元の大きさで開きます(スマホでは広げて見てください)。

  1. 今月の作業を1行ずつ入れる

    「今月の作業」に、対象月・支払先・品目・数量・単価(税抜)・税区分・受領日を入れます。登録番号・源泉徴収をするかどうか・振込先は、「支払先」に一度だけ入れておきます。

  2. 発行の前に点検する

    メニュー「支払 > 発行前の点検だけ行う(月を指定)」を押すと、PDFを作らずに、支払予定日と支払先ごとの金額・登録番号・経過措置の参考額が出ます。

    点検の結果(2026年10月分)の画面。支払予定日2026年11月30日と、架空の3社の支払額・税抜・消費税・源泉・登録番号、登録のない支払先の経過措置の参考額が並んでいる
  3. 支払通知書を発行する

    「支払 > 支払通知書を発行(月を指定)」で、支払先ごとのPDFがGoogleドライブに保存され、「支払履歴」に記録されます。下は税抜65,000円の例です。消費税6,500円を足し、源泉所得税6,636円(65,000円×10.21%)を引いた64,864円が支払額です。

    9月分の支払通知書のPDF。宛先は架空のデザイン事務所で、明細はバナー制作とロゴの修正の2行。小計65,000円、消費税10%が6,500円、源泉所得税10.21%が-6,636円、お支払金額64,864円。振込先とご確認のお願いの文言も印字されている
  4. 振込データを作る

    「支払 > 振込一覧を作る(月を指定)」で支払先ごとの口座と金額の一覧を作り、「支払 > 振込データ(全銀形式)を作る」でネットバンキングに取り込むファイルを作ります。受取人名は半角カナに直して入れます。

    振込データの作成の確認の画面。振込指定日2026-11-30・件数3件・合計金額271,822円と、3社の口座名義を半角カナに直した結果、見本の値のままなので銀行に取り込まないよう知らせる注意が出ている

できたファイルは、銀行の画面で取り込みます。画面に出る件数・合計金額・支払先を確かめてから承認します。

支払通知書に印字すること

登録のある支払先の支払通知書には、インボイス制度の仕入明細書として使える記載事項を印字します(消費税法30条9項3号・同法施行令49条4項。国税庁 インボイスQ&A 問87・問89)。

記載事項支払通知書のどこに出るか
書類の作成者の氏名又は名称右上の事業者名
相手の氏名又は名称と登録番号左上の支払先名と「登録番号: T…」
課税仕入れを行った年月日明細の受領日と、対象の期間
資産又は役務の内容明細の品目と税区分(軽減8%)
税率ごとに合計した支払対価の額と適用税率「消費税10%(対象 ¥…)」の行
税率ごとに区分した消費税額等同じ行の税額

仕入明細書として使うには、相手の確認を受ける必要があります。このセットは、確認を受けるための文言を印字するだけです(国税庁 インボイスQ&A 問86)。文言の日数(見本は7日)は取引先と決めた期間に書き換え、初めて送る前に取引先へ説明して了承を得てください。

登録のない支払先には、「登録番号: なし(適格請求書発行事業者の登録なし)」と印字します。

計算のしかた

項目計算
消費税1枚ごとに、税率ごとの合計に税率を掛けます。端数処理は1回だけで、切り捨て・四捨五入・切り上げから選べます
源泉徴収支払先ごとに「する」か「しない」を選びます。100万円以下は10.21%、100万円を超える部分は20.42%です(1円未満は切り捨て)
支払額税込の合計から源泉徴収税額を引いた額です。振込手数料は差し引きません
支払予定日締め日と支払日の設定から出します。銀行の休日(土日・祝日・12月31日〜1月3日)なら、設定に合わせて前か後の営業日にずらします
60日の確認受領日を1日目として60日以内か確かめます。月単位の締めでは受領後2か月以内かを見て、超えるものを発行の前に知らせます
経過措置登録のない支払先は、受領日で割合(2026年9月30日までは80%、10月1日からは70%)を選び、仮払消費税等にできる額などを「経過措置の集計」に記録します。相手への支払額は変えません

源泉徴収・経過措置・支払予定日の計算は、このサイトの無料の 源泉徴収の計算・経過措置の計算・支払期日の計算 と同じ答えになることを、自動のテストで毎回確かめています。買う前に、計算だけ先に試せます。

こんな方に

  • 毎月、複数の外注先やフリーランスに作業代を払っている
  • 外注先ごとに支払明細を作り、源泉徴収と消費税を電卓で計算している
  • 登録番号の写し間違いや、登録のない相手の経過措置の計算に迷う
  • 受領から支払いまでが60日(受領後2か月)を超えていないか、カレンダーで数えている
  • 振込先と金額を、ネットバンキングに1件ずつ打ち込んでいる

作った人

事務自動化ラボの印(鉛筆と紙を持った判子のキャラクター)

東山翼事務自動化ラボ・Web制作・講師

企業サイトの制作と、専門学校・スクールでの講師の仕事をしています。このサイトのツールとテンプレートは、新しいスプレッドシートで動くところまで確かめてから公開しています。

確かめたこと

新しいスプレッドシートで、見本の3社(支払額 ¥64,864・¥19,958・¥187,000)の支払通知書を発行してPDFを開き、続けて振込データまで作って、次の点を確かめました。

  1. 源泉徴収と、税率ごとの対象額と税額が印字される
  2. 登録番号・振込先・確認の文言が印字される
  3. 振込一覧(3件・合計 ¥271,822)から作った振込データの件数・合計金額・口座番号が合う
  4. 同じ月の二重発行と、同じ振込指定日の二重振込で警告が出る

無料の計算ツールと同じ答えになるかは、源泉徴収は0円から300万円までのすべての金額で、銀行の休日は2024年から2028年までの毎日で確かめています。100万円ちょうどと100万1円、経過措置の2026年9月30日と10月1日、受領日から60日目と61日目、明細20件と21件などの境目も、テストで固定しています。

振込データを、どの銀行の画面にも実際に取り込む試験はしていません。本物の口座が必要なためです。

総合振込データ作成シートとのちがい

振込データだけを作る 総合振込データ作成シート(¥1,480)もあります。振込データの組み立てと点検の処理は同じものです。

作成シート支払いセット
全銀の振込データを作る○○
受取人名を半角カナに直す○○
件数と合計の照合・二重振込の警告○○
支払先ごとの支払通知書PDF×○
仕入明細書の記載事項と確認の文言×○
源泉徴収の計算×○
60日(受領後2か月)の確認×○
登録のない相手の経過措置の記録×○
支払履歴と二重発行の警告×○

振込の金額がほかの所で決まっていて、ファイルを作るだけで足りる方は、総合振込データ作成シートで足ります。

できないこと(隠さずに書きます)

  • 振込の実行や、銀行への送信はしません。振込データを、どの銀行の画面にも実際に取り込む試験はしていません。初回は少ない件数で取り込み、銀行の画面の件数・合計金額・受取人名を確かめてください
  • 税金の判断はしません。源泉徴収をするか、消費税をどう扱うかは、支払先ごとに入れた設定のとおりに計算します
  • 登録番号は形を確かめるだけです。実在と登録の状態は、国税庁の公表サイトでご確認ください
  • 相手の確認(了承)を取る手続きはしません。確認の文言を印字するだけです
  • 取適法・フリーランス法の対象かどうかは判断しません(日数の確認は目安です)
  • 登録のない支払先の経過措置の記録は参考値です。年間の上限額は見ません
  • 値引き・返品(マイナスの明細)は扱いません。消費税率は10%と8%だけです
  • 1枚の支払通知書に載る明細は20行までです
  • 祝日は2024年から2027年の分を持っています。それより後の支払予定日は、土日と12月31日〜1月3日だけで判定し、その旨を知らせます
  • 締め日は支払先によらず1つです
  • メールでの送付・郵送はしません(PDFの作成までです)
  • ダウンロード商品の性質上、購入後の返金は原則お受けできません。判断に迷う点は購入前にご質問ください

動作環境

  • 無料のGoogleアカウントがあれば、追加費用なしで動きます
  • Googleスプレッドシート専用です。Excelでは動きません
  • 初回実行時にGoogleの承認画面が出ます(ガイドに手順を記載)
  • 振込データは、全銀協規定形式(総合振込・固定長・Shift_JIS)のファイルを取り込めるネットバンキングで使えます。文字コードが EBCDIC だけの銀行では使えません

同梱するもの

  • Code.gs(GASスクリプト本体)
  • 全銀データ.gs(振込データを作る部品。同じプロジェクトに2つ目のファイルとして貼ります)
  • セットアップガイド(スプレッドシートの新規作成から、最初の支払通知書と振込データを作るまで。つまずき対処つき)
  • テンプレシート構成(全シートの列と、支払通知書のセル番地)
  • README(計算のしかた・仕入明細書の記載事項・出典の一覧)

購入前によく迷う点

登録のない外注先にも使えますか

使えます。「支払先」でインボイスの登録を「登録なし」にすると、支払通知書に「登録番号: なし」と印字し、確認の文言の代わりに備考を印字します。経過措置の割合で仮払消費税等にできる額などを「経過措置の集計」に記録し、相手への支払額は変えません。

この記録は参考値です。この支払通知書を、経過措置を使うための「請求書等」として使えるかは確かめていません(国税庁 インボイスQ&A 問113)。相手からの請求書を保存するか、税理士にご確認ください。

源泉徴収で100万円を超える分も計算できますか

できます。100万円以下は10.21%、100万円を超える部分は20.42%で計算します(1円未満は切り捨て)。対象額は税抜の小計が既定で、「設定」で税込にもできます。源泉徴収をするかどうかは支払先ごとに選び、するべきかの判断はしません。

振込手数料を差し引けますか

差し引く設定は置いていません。取適法の対象の取引では、合意の有無にかかわらず、振込手数料を代金から差し引くことは同法違反として問題になるとされています(公正取引委員会・中小企業庁「中小受託取引適正化法テキスト」令和7年11月 Q99)。

支払先は何件まで入れられますか

支払先が多いと(目安として数十件)、Google Apps Script の1回の実行時間の上限(6分)で、発行が途中で止まることがあります。その時はもう一度発行し、発行済みの支払先は二重発行の警告で「いいえ」を選んで飛ばします。公開前に動かして確かめたのは、見本の3社です。

Excelで使えますか

使えません。Googleスプレッドシートの中で動くスクリプト(Google Apps Script)なので、Excelでは動きません。要るのは無料のGoogleアカウントだけです。

初回に出る「Googleで確認されていません」は何ですか

Googleの審査を受けていない、自分で貼り付けたスクリプトを初めて動かす時に出る画面です。「詳細」→「(プロジェクト名)(安全ではないページ)に移動」→「許可」の順に進みます。セットアップガイドに、画面の順で書いています。

承認の画面では、Googleドライブとスプレッドシートの「すべてのファイル」の範囲で許可を求める表示が出ます。コードが実際に行うのは、このスプレッドシートの読み書き、PDFと振込データの保存先フォルダの作成と保存、保存した振込データの読み直しと名前の変更、自分のシートをPDFに書き出すURLの呼び出しです。ファイルを削除する処理は入っていません。コードは全文が手元にあるので、許可する前に中身を読めます。

返金はできますか

ダウンロード商品の性質上、購入後の返金は原則お受けできません。計算は、無料の 源泉徴収の計算 などで先に確かめられます。判断に迷う点は、購入前にBOOTHのメッセージからご質問ください。

購入

¥4,980買い切り・月額費用なし

BOOTHで購入する

決済はBOOTHで行います(クレジットカード・コンビニ・銀行決済(Pay-easy)・PayPal等)。購入後すぐにダウンロードできます。

導入手順のご質問は、BOOTHのメッセージからお受けしています。3営業日以内にお返事します。

更新の記録

  • 2026-10-12 BOOTHで販売を始めた